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答えは風の中にある。〜ボブ・ディランの言葉が素敵〜

答えは風の中にある。風に吹かれちまっている。

「ただ答えは風の中で吹かれているということだ。答えは本にも載ってないし、映画やテレビや討論会を見ても分からない。」

ミュージシャンでは異例のノーベル文学賞を受賞したボブ・ディラン。
「どうすれば良いの?」「何が正しいの?」なんて世の中だけれど、
『風に吹かれて』 (Blowin’ in the wind)の、
1962年雑誌「シング・アウト!」のインタビューが素敵だからご紹介。


「この歌についちゃ、あまり言えることはないけど、ただ答えは風の中で吹かれているということだ。答えは本にも載ってないし、映画やテレビや討論会を見ても分からない。
ヒップな奴らは『ここに答えがある』だの何だの言ってるが、俺は信用しねえ。俺にとっちゃ風にのっていて、しかも紙切れみたいに、いつかは地上に降りてくる。でも、折角降りてきても、誰も拾って読もうとしないから、誰にも見られず理解されず、また飛んでいっちまう。
世の中で一番の悪党は、間違っているものを見て、それが間違っていると頭でわかっていても、目を背けるやつだ。俺はまだ21歳だが、そういう大人が大勢いすぎることがわかっちまった。あんたら21歳以上の大人は、だいたい年長者だし、もっと頭がいいはずだろう。」

(There ain’t too much I can say about this song except that the answer is blowing in the wind. It ain’t in no book or movie or TV show or discussion group. Man, hip people are telling me where the answer is but, oh, I won’t believe that. I still say it’s in the wind and just like a restless piece of paper it’s got to come down some time… But the only trouble is that no one picks up the answer when it comes down so not too many people get to see and know it… and then it flies away again.)


(補足だけど、彼はこの曲について
「これは政治的な曲じゃない。俺はただ、誰かが誰かのために言うべきこととして書いているだけ。」と言っている
(This here ain’t a protest song or anything like that, ‘cause I don’t write protest songs,” “I’m just writing it as something to be said, for somebody, by somebody.”))

事象はあるが、答えはない

答えは、いつも風に舞っているんです。

全ての答えはすでにあるんだけど、誰にもわからないだけ。

病気だって、発症した時には、全ての要因を満たしているんです。
原因不明の病気だとしてもね。笑

見える、確定的なのは、いつも事象だけ。
背景、真意、理由、根拠は見えないし、大体分からない。

「お母さんが好き!」「お父さんなんか嫌い!」のエディプスコンプレックスについて、かの有名なフロイトは昔、「氷河期の関係が個体に再出現したもの」なんて言ってたわけよ。

いや、普通にそんなわけないじゃんと思うんだけど。笑

つまり、人生で何か起きるたという事象は実際にあるし、正しい。
けれど、意味は、数年後に、「やっぱり、間違ってました」なんてことだらけだってことです。

答えは「見つける」ではなく、「決める」

本を書く時も、文章を書く時も、「答えはない」前提で良いんです。
しかも、自分が間違っていると、後から気付いても良い。

「自分だけは知っている!」なんて言ったって、その時点の自分の年齢での答えでしかないんだから。(医学論文とかは、そうもいかないだろうけど)

嘘はダメだし、ボブディランが言っているように、「間違っている」と思うことをするのはダメだけど、腑に落ちることはあっても、絶対的な答えなんて死ぬまで(死んでも)わかるはずないんだから。

だから、答えは自分で「見つける」より「決める」ことが大事。

で、決めたら、それを答えにすべく、行動すること。
そして、それが良いことなら、他の人にとってもそれが答えになるように広げていくこと。

誰かが言っても、それはあなたの答えじゃない

私は、学生時代から色々なアーティストのインタビューを読むのが好きだったんだけど、そこで言っていることを理解できなくても「そういうもんかな」と心に留めるようにしていた。

それが、数年後に「これのことか!」となったり、「全然違うじゃん!」となったり(元々の性質が似てないと、同じことは一生感じないからね)、実際に経験した時に初めて「自分の血肉」になるわけ。

だから、「自分の答え」と、その「自分の答え」を語るための文脈を、しっかり経験しないといけない。
そのためには、行動するしかないし、そこから出てきた言葉じゃないと、うまいこと取り繕ったって結局、人の心には響かないわけ。

大事なのは、答えなんてないと知ること。
その上で、暫定的な答えを決めて、それを、自分で「答えにする」こと。

答えは風の中にある。
自分の答えは自分が決める。

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