『「言葉」で人生を変える超実践メソッド いつもご機嫌でいられる人のモノの言い方大全』(大和出版) Amazon3冠!心理・投資・その他ビジネス リブロ大宮総合ランキング1位 三省堂書店有楽町店ビジネスランキング5位 お金に10倍愛される 知識・スキル・哲学を身につける 出版社ノーベル書店代表
麻生さいかです
いじめられたのは、あなたがどうしようもない人間だから
私は、いじめられたことがあります。
正直、つらかった。毎日が灰色。生きる気力なんて全く起きなかった。
でも今なら、はっきりわかります。
――いじめられる側は100%悪い。
だとしても、いじめられた側も、
多分、100%悪い。――
いじめた側が正しいなんて、1ミリも思いません。
理由が何であれ、いじめは良くない。
でも、いじめが起こる背景は、「いじめをなくそう」でなくなるほど単純じゃない。
それは、いじめは、いじめた側が意地悪というより、そして特定の誰かが悪いというより、単なる「人間関係」の歪みの表象したものだから。
「いじめる人が絶対的に悪い!」「いじめられて本当に辛かったから、いじめてはダメ!」「いじめがなくなれば、皆が笑顔になれる!」なんて、まるで自分は天使みたいな顔をして言っているあの人は、きっと何もわかっていない。
可愛いだけで、いじめられるって、本当にあるんだね
カッコいいだけでいじめられることはあまりないのかもしれないけれど、「可愛いだけでいじめられる」ことが女子にはあります。
こんなことを言うと、調子に乗ってると思われるよね。
わかる、「勘違い女、そんな性格だからいじめられんだよ」って言いたくなる気持ちもわかる。
でも、ちょっと違うんです。
だいぶ、違うんです。
そして、その時のことを振り返ると、いじめをなくすことがどれだけ大変かがわかる気がするのです。
ずっと前、中学生の頃
男子校の文化祭に友だちと一緒に行きました。
正確には、当時の私には友だちなんていなかったけれど、学年中から排除されてしょんぼりしてる私に話しかけてくれて、クラスも違うのに仲良くしてくれた子がいて、その子と一緒にとある知り合いのいる男子校の文化祭に行ったのです。
でもね、その日、たまたま私だけ、そこにいた男の子にチヤホヤされてしまいました。
大した理由なかったと思う。
モテようともしてないし。
でも、なんとなく小さくて、なんとなくニコニコしていて、なんとなく可愛かったんだと思う。
化粧もしていないし、オシャレにも全く興味がなくて、女子校に通ってます感100%で、しかも当時はいじめられていたから暗いし、客観的に見れば全然可愛くなかったと思う。
でも、「よお」って言われて、「ん?私に言っているのかな」とかよくわからないまま、ちょっとニコニコってしちゃった。(その後も、しきりに「あの子可愛かったなあ」と言ってくれていたらしいので、多分、その人の好みだったのだと思う)
でも、その瞬間から、友だちが私を無視し始めました。
話しかけても、答えてくれない。最初は、「聞こえなかったのかな?」程度に思っていました。
でも、その後、何度話しかけても、聞こえない。聞こえない。どうやら全く聞こえないらしい。
ああ、私は、友だちから急に見えなくなってしまったんだ。
この子にとって、存在しないことになったんだ。
何が起きたのか、最初はよくわかりませんでした。
そもそも、その時は、チヤホヤされたことと、急に無視されたことが結びつかなくて、一体何が悪かったのだろうと、何をしちゃったんだろうと、何が起こっているのだろうと、ただただ混乱していただけで。
家に帰って、「急に無視されちゃった」と親に言って、「いつから?」「何があったの?」と聞かれて答えているうちに、チヤホヤされた瞬間からだと気づきました。
(この時、最初は他者から悪意を向けられたこと自体に、全く気づいていませんでした。急に無視されたのが不思議すぎて、ただものすごく悲しいかったから、なんとなく親に言ってしまったのです。普段いじめられていたことは、全然言わなかったのにね。笑)
優しさの裏にある、優越感
その友だちは多分、優しい子だったのだと思う。
友だちがいない私と、学年中で有名なくらいいじめられていた私と仲良くしてくれたから。
でも、その日。
突然、私だけがチヤホヤされた。
……その瞬間、彼女の中で“バランス”が崩れたのだと思います。
彼女にとって私は、“ちょっと下の子”だったんだと思う。
だから、仲良くしてくれたの。
それがなかったら、きっと彼女は初めから、私になんて見向きもしなかったの。
見下せる子だから、かまってもらえていたの。
優しさの中ある、“上から”目線。
“仲良くしてやっている”という無意識。
けれど、その構図が壊れた。
だから、彼女は私を排除した。
ダメージを与えたくなったか、存在しないことにしたくなったか。
どっちなのかはわからないけれど。
人間関係は、「メリット」の上でしか成り立たない
人は、自分にとってメリットのある人と関わります。
安心できる、元気になれる、癒される、かわいい、頭がいい、優越感を感じられる――
そういう目に見えない”メリット”を介在して、人と人はつながっていきます。
でも、そのメリットがなくなったら?
メリットが感じれなくなって、メリットがあったのに急に翻られてなくなって、期待を裏切られたら?
その人と関係を持つ必要はなくなります。
その人を大切にする必要はなくなります。
その人の存在を認める必要はなくなります。
そして、急に関係を切られ、敵とみなされ、時にいじめられる。
心も体も悲しみや怒りでいっぱいになっても、終わらず。
たまに、これでもか、これでもかって、「ああ自分っていじめられるために生まれてきたのかな」ってだんだん思っちゃうくらい、ひどく。
いじめられる世界線しか選べなかった、愚かなる者へ
いじめってひどいよね。
いじめるやつは意地悪だね、ひとでなしだね、ほぼ犯罪者だね。
そうだね、そうだよ。
でもね、違う、違うんです。
私がいじめられた理由は、私自身が相手に”メリット”を与える努力を怠っていたからなんです。
間違いなく。
あの頃の私は、相手が私に何を期待をしているのかを、あまり意識していませんでした。
でも、何も考えていなかったけれど「いても空気みたいな存在」「つまらない、弱っちい、暗い」私には、相手に優越感を与えるという“価値”があった。
だから、彼女は私と一緒にいてくれたのだと思う。
でも、私はそのことに気づかず、ただ甘えていました。
仲良くしてもらえて嬉しいなと思いながら、ただ「ありがとう」だけで生きていた。
それ以上、何も与えていなかったし、与えられなかったし、与える必要があるという意識も一切なかった。
そして、あの日、その“優越感”というバランスが崩れた。
その結果、私は切り捨てられましたた。
こんなやつ
味方ではなく敵にしても良い
味方ではなくいじめる対象にしても良い
仲間ではなく弾き飛ばしてしまえば良い
不幸になったら笑ってやろう
別にこんなやつに恨まれたって全然怖くない
「そう思われてしまうような人格であった」ということ。
それが、大きな問題だっただけなの。
いじめは、加害者も被害者も“同じステージ”に立っている
いじめられた私は、確かに被害者に見えるかもしれません。
でもそれだけじゃない。
あのときの私の“人格”が、その関係性を引き寄せたのです。
そんな人間関係しか築けないような人格だったというだけ。
「いじめられる」という役割でしか、その相手と関係を築けないような、どうしようもない人格だったってだけなの。
“私は悪くない”、”いじめたやつが悪い”、”いじめはやめましょう”なんて叫んで、どうなるの?
何も変わらないよ。
だって、そいつが、そんな”いじめられる”なんて手を抜いた、他人を引き下げるような役割でしか人と関係性を築けないんだから。
きっと、その人はまた、どこかでいじめられるでしょう。
誰かに悪意を向けられるでしょう。
「大事にする価値のない人間」として、冷たくあしらわれ、ストレス発散の対象にされるでしょうね。
だから
いじめられたことがある人は、そしてその相手を責め続けている人は、自分に問いかけて欲しい。
「いじめられない自分になるために、できることはなかっただろうか?」と。
「持って生まれたものが原因だとしても、どんな原因だとしても、”いじめていいや” “こんなやつ、傷ついててもいいや”と思われるような自分だったことを、真正面から見つめているだろうか?」と。
最後に:いじめを生き延びたあなたへ
毎日がつらくて、何も信じられなくて、自分の存在を心から無意味だと思ってました。
生きる気力もなく、むしろ誰か早く人生を終わらせてくれないかなあなんて漠然と思いながら、毎日生きていた頃がありました。
その頃の感覚は、今でも私の中にいつもあります。
なくなったことなんてありません。
どれだけ成功してると思われても、どれだけ周りから賞賛されても、「いいなあ」「憧れます」「なりたいです」なんて言われても、私の人生は体験しない方が良いと思うから、「あはは爆笑」と常に笑ってしまいます。
でも、そんな私だからこそ
いじめられて人生がすっかり狂ったからこそ、言いたい。
――いじめる側が悪い。
でも、いじめられる側にも原因がある。――
過去の自分のどうしようもなさを認める。
過去の自分が、いじめられることでしか他人に認めてもらえないようなどうしようもない人間だったと認める。
それをわかった上で、できる限り、生きている限り、素敵な人間になれるようにと思いながら生きる。
誰かのためとか、自分のためとかそんなことはどうでもよくて、ただこの世界から”いじめるに値する人間”をいなくならせるために。
それが、いじめという悲しみを、本当の意味で人生の糧に変える方法だと思うのです。
そして、、いじめをなくすことができる(かもしれない)唯一の方法だと思うのです。
今日も美しく、強く、ご機嫌に!
Art Your Life!
Just go on this way!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
『「言葉」で人生を変える超実践メソッド
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