フェイクとリアルを超える真実について〜蜷川実花展『Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠』TOKYO NODE開館記念企画に行ってきた！〜

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

蜷川実花展についに行ってきました！

「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」TOKYO NODE開館記念企画
@虎ノ門ヒルズ　ステーションタワー

時があるって素晴らしいよね。

だって、この世界は、縦×横×高さの3次元。
に加えて「時」がないと存在できない。
そしてさらに「観測点（その事象を認知している存在）」がないといけないわけだから、この世界って5次元だよね！！！

なんて話を喜んでしたら、一瞬前までなんとか楽しく一緒に話していた相手が、ついに引きつった笑顔で500mくらい引いて、米粒くらいのサイズになっていったよね。
僕は思ったよ、安易に思ったことを口にしてはいけない。理解の範疇を越えるものを、人は脅威と認識するんだなと。

さて、改めまして、先日、写真家であり映画監督の蜷川実花さんの個展「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」に行ってまいりましたので、感動と感想と気づきをお伝えします。
（お父様は、あの有名な演出家、蜷川幸雄さん）

蜷川実花（写真家、映画監督）

写真を中心として、映画、映像、空間インスタレーションも多く手掛ける。
木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。
2010年Rizzoli N.Y.から写真集を出版。
『ヘルタースケルター』（2012）、『Diner ダイナー』（2019）
はじめ長編映画を5作、Netflixオリジナルドラマ『FOLLOWERS』を監督。
最新写真集に『花、瞬く光』。
クリエイティブチーム「EiM:Eternity in a Moment」の一員としても活動している。

蜷川実花公式サイトより引用　https://mikaninagawa.com/

リアルとは何か？フェイクとは何か？

さて、実は今回の展覧会本当に素晴らしかったんだけれど、個人的にすごく気づきになったことがあります。それは

リアル、そしてフェイク

とは、一体何なのだろうということ。

会期を考えたら当たり前なのだけど、この超映える展示は全て「造花」。
写真の中の花はきっと本物。でも、私たちが見ているのは、その花ではなく「写真」。

つまり、これらは全て「フェイク」なんですよね。

でも、私たちは、そこに「リアル」を感じる。自然って素晴らしいな〜、地球って美しいな〜、日常ってこんな素敵な風景に溢れているんだ、とか思うわけ。

優先すべきは何か？

でも、もしも、自分が蜷川実花さんだとしたら、一瞬は思うと思うんだよね。

この瞬間の永遠を届けたい。生命のエネルギーをそのまま感じて欲しい。

「生花を置きたい」

でもでも、もしも、これらの花が本物だとしたら？
枯れてしまうから会期がとても短いか、予算的にもっと小さい規模になるか、とにかくこの形態は取れないでしょう。そして、生花はどんどん傷んでいく。切り取った一瞬の中に、私たちの感性の中にある「美しさ」の答えにかげりを落とす何かがある。

何かを表現するときに、あるいはクリエイティブな活動のときに間違えてはいけないこと。それが

「何を優先するか」。

フェイクが、リアルを超える時

私自身、作詞作曲をするし、音楽を演奏したり、文章を書いたりする機会があります。これらの作業は、最後のアウトプットの形態が違うだけで、私の中では同じこと。

アーティストというと「ゼロイチ」（無から有を生み出す人）と思われがちですが、これって実は間違いなんですよね。
リアルというきっかけを通し（inspired）、自分の目に映った最高の価値を、自分の心に響いた素晴らしい気づきを、他者にわかりやすく表現する「編集者」だと考えた方が適しているんじゃないかしらと最近は思います。

蜷川実花さんは「写真家」。だから、瞬間に命をかけていらっしゃるのでしょう。

瞬間の美しさを、生命力を、奇跡を存分に味わって欲しい。
だとしたら、そこにあって欲しいのは「リアル」よりも、「リアルをモチーフにした偶像」であり「リアルが持つ可能性を最大限引き出したフェイク」。

今回の生花がひとつもないというのがわかった時、一瞬ガッカリしたけれど（だって、最近は街中のカフェでさえ、本物のお花をいけてあったりするでしょう？）、それ以上にその目的・表現したかったものに気づいて、非常に「学び」になりました。

この世界の奇跡は、あなたの中にある

私たちが受け取るのは全て情報なんですよね。
つまり、私たちがリアルだと思っているものは全て、本当は私たちの脳が再構成した「フェイク」。

だから、世界はあるがままにあるのではなく、あなたの見たいがままに存在しているんです。
世界はあなたの思考・感性・感覚・認知を反映している鏡に過ぎません。

あなたはどんな世界を見たいですか？
あなたはどんな奇跡を感じていきたいですか？

私たちにとってのリアルはフェイクだとしても、そのフェイクだけが私たちにとってのリアルだとしたら？
ポジティブでもネガティブでもなく、明る過ぎず暗過ぎず、そのままを見たいと思ったら？大切なのは「認知力を上げること」ですよね。そのためには、知性と感性が徹底的に必要なんです。

現実は、以上でも以下でもない。

中学生のとき、学校に向かいながら、いつもこの言葉を唱えていました。

私たちはつい、感情や、偏った認知に基づき、あれやこれや物事をただただ曲解しては間違った解釈に則って、あらぬ方向に全力疾走していきます。巻き上がる砂埃にだんだんと前が見えなくなり、そもそもその方向に走りたいとなんて思ってもいないのに、心から湧き上がってきた感覚だと勘違いして、訳がわからない物事に踊られていく。

そんな自分を止めるために「現実は、以上でも以下でもない」と毎日唱えながら、道を歩いていました。

今になって、この言葉は真実であり、私たちがこの世界でスタートラインに立つための大前提だったのだと思います。

「現実は、以上でも以下でもない」とわかった上で、再構築していくんです。
ゲシュタルト崩壊からのゲシュタルト構築なんです。

芸術に触れる意味とは？

あなたが見たいのはどんな世界ですか？

アーティストには、一定の方向性を示して「ねえ、こんな見方もできるんだよ？」と提示する役割があります。現実は以上でも以下でもないけど、曲解するのが役割なんです。とはいえ、おそらく全ての創作は「こんな世界になれば良いのに」とは思っていません。

作品というのは、「この世界こそが完璧に美しい完成されたものだけれど、それを実感するために、この見方をしてみたら？」というところから作られたモチーフであり、メタファーなんですよね。

全ての物事にある価値は、本当はあなたの気づきを促す触媒としてのものしかありません。
だから、それを活かして、あなた自身が歩みたい道を決めていくのが大切なのです。

蜷川実花さんと、全く離れた話になってしまったのですが、作品に触れると、その作品に呼応して自分の中にある気づきが引き出されるんですよね。「なんで、全然違う感想なの？」「今回のことに関係なくない？」と思われがちですが、個人的には、これが作品に触れる意義であり、引き出されたものは、創作者の魂と同じレベルっていうのかな？（対外的にではなく、相対的に自分が持っているレベル感の中に変換してになると思うんだけど）そんな感じなのかなと思うんですよね。

だから、素敵な作品に触れましょう。

わかりやすさ、表現しているものを正確にアナリーゼするのも大切ですが（クラシック音楽で表現する時は、作曲家の意図に寄り添うのが大前提ですからね）、ただ受け取るだけではなく、「あなた自身のものとして作品を受け取る」を意識してみると、新たな発見があるかもしれませんよ。

今日も美しく、強く、ご機嫌に！


Art Your Life！
Just go on this way！


ここまで読んでくださって、ありがとうございます！

　　　　
『「言葉」で人生を変える超実践メソッド
いつもご機嫌でいられる人のモノの言い方大全』(大和出版)
Amazon３冠！心理・投資・その他ビジネス
リブロ大宮総合ランキング1位
三省堂書店有楽町店ビジネスランキング5位

　　　　
お金に10倍愛される、言葉・潜在意識・お金の知識と哲学
自分らしく生きるためのセミナー・講座情報はLINEにて問い合わせ
▶︎LINE登録でプレゼント有！
▶︎詳細プロフィールはこちら！